突然の訃報である お葬式の知らせ。人が亡くなると言葉にできない感情がうまれてしまいます。
当ブログの管理人である私も若くして父を亡くしてしまったので、「身近な人がいなくなる」ということが、どれだけのことなのか、お気持ちお察しします。
身近な人のお通夜やお葬式の知らせを受けたからには、可能であれば行くことになると思うのですが、
そんなに頻繁にあることではないので、「あれ!?香典ってどうするんだっけ???」なんて、突然のことで焦って度忘れしちゃうこともあります。
そんな時にお役に立てればと、不祝儀のマナーについてまとめてみました。
急なお葬式!のし袋の表書きがわからない!!
お通夜やお葬式に行く場合、亡くなられた方にお線香やお花の代わりに供えるものとして、お金を包み持っていくことになります。これを「お香典」と言います。
お香典の表書きは、お葬式を出す家の宗教によって変わります。
仏式の表書き
亡くなられると人は霊になり、不安定なその霊をお通夜の間 線香を絶やさずに守ります。
故人は49日後に成仏し、仏様になると考えるのが仏教。
49日を迎えるまでは「霊の状態」なので、「ご霊前」
49日以降は「仏様の状態」なので「ご仏前」となります。
よって、お通夜やお葬式に持っていくお香典の表書きは「ご霊前」「御霊前」と書きます。
ただし同じ仏教でも、浄土真宗などでは亡くなるとすぐ成仏し仏様になられるという教えであるために
49日前でも「ご仏前」という表書きになります。
神式の表書き
神道の場合、「故人は家にとどまり守護神となる」と教えられています。ご先祖様がお家を守るという考え方は、神道から来ていたんですね。
よって、お香典の表書きは「御玉串料」「御榊(さかき)料」と書きます。
キリスト教の表書き
キリスト教では、故人は神のもとに召され、天国で幸せに過ごすと教えられています。
ユリの花や、十字架などが描かれたのし袋を使います。表書きは「御花料」。
ただしキリスト教も宗派が多く、例えばカトリックでは「ご霊前」の表記が使えるのですがプロテスタントでは認められていません。
キリスト教とわかっている場合は「御花料」と書くことが無難と言えそうです。
表書きは色々とあるようですが、身内でない限り、故人のお家の宗教を知っていることの方が珍しいですよね。
わざわざ「宗派はどちらですか?」なんて聞きづらいですし、わからない場合は「ご霊前」を使いましょう。
お葬式に持っていくお香典の金額って相場はどれくらい?
=職場など会社関係の場合=
上司・・・5000円~1万円
上司の家族・・・3000円~1万円
同僚・部下・・・5000円~1万円
同僚・部下の家族・・・3000円~1万円
=親族の場合=
祖父母・・・1万円~3万円
両親・義両親・・・3万円~10万円
叔父・叔母・・・1万円~3万円
兄弟・姉妹・・・1万円~3万円
その他親戚・・・3000円~3万円
※あなたのご両親が亡くなられた場合は、「香典を出すか否か」どちらでも構わないですし、どちらも間違っていません。
参考までに:私たち家族の場合、父が亡くなったことで家族から香典というものは出しませんでしたが、花輪を出しました。
=友人・知人の場合=
友人・知人・・・3000円~1万円
友人・知人の親・・・3000円~1万円
先生や恩師・・・3000円~1万円
ご近所さんなど・・・3000円~1万円
あなたが20代の場合は上記の最低ラインの相場、40代以降ならば、相場の真ん中以降の相場を目安にされてください。
金額に幅がありますが、あなたと故人との仲によります。生前の関係性によって決めてくださいね。
4や9の数字は、死や苦しみなどを意味するなどと考えられるので、その数字の金額は避けるようにしましょう。
相場はあくまでも相場であって、この通りの金額ではないといけない!などということはありません。
目安としてお考えくださいね(*´ω`*)
お香典のお金の入れ方に決まりはある?
お葬式用のお札には、新札を入れてはだめだ!と聞いたことはありませんか?
結婚式では 前もって「新札」を準備するように、お葬式で「新札」は前もって準備していたと受け取られるために、マナー違反であるとされていました。
最近ではあまり、新札がダメだとか言われることも少なくなっては来ているのですが、なるべくならばきれいなお札は控えるようにしましょう。
新札しかないのであれば、折り目をつけるだけでも大丈夫。
あまりにもシワシワだったり激しく汚れているお札は失礼になりますので、注意してください。
ではその お金の入れ方に決まりはあるのでしょうか?
このように、お札は裏向き、諭吉さんのお顔が裏向きの下になるようにいれます。(野口さんでも樋口さんでも一緒です)
お札が数枚ある場合は、向きをそろえましょう。
そして
水引きがついている袋の場合は、上の端が前にくるようにします。ここは間違えないように気を付けて!!
お葬式の香典の表書きや相場、お金の入れ方についてとめ
いかがでしたか?
お通夜やお葬式は、頻繁にあることではないのでなかなか覚えられないマナーでもあります。
参列される前に見返して、確認してみてくださいね。
最後までお読みいただき ありがとうございました。