突然の訃報。
大切な人が亡くなるとお通夜またはお葬式のどちらかにお香典を持参します。
今回は、このお香典の袋の選び方や書き方、中袋の書き方についてまとめてみました。
香典袋の書き方のマナーを解説!
香典袋の表書きについては、こちらの記事で紹介しておりますが、今回は書き方について。
ボールペンやサインペンはなるだけ控え、毛筆のペンを選びます。
100円ショップなどにも豊富に揃えてあるので、今後のためにも1本購入しておきましょう。
なるだけならば、「薄墨」と言われる、黒よりも薄い灰色のような文字が書ける筆ペンにします。
薄墨で香典袋に文字を書く意味として、
「突然の訃報に、しっかりと墨をする間もなく慌てて駆け付けた」
「突然の訃報に、悲しみの涙で墨が滲んでしまった」などと言われています。
この考え方からすると、現代とは少し合わないような気もしますが、昔からのしきたりでもあるので、薄墨のペンを使って名前を書いたほうが無難と言えそうです。
もちろん、薄墨の筆ペンも100円ショップなどにばっちり揃っていますし、最近は筆ペンと薄墨筆ペンが上下で一緒になっている便利アイテムもありますよ!(^^)
ただし、薄墨の筆ペンが準備できない場合に、黒の筆ペンで書くことはマナー違反ではありませんので安心してくださいね(*´ω`*)
香典袋の名前の書き方
香典袋の名前は水引きの真下、中央に自分の名前をフルネームで書き込みます。
(綾〇剛さんが好きだとかそんなことは内緒です)
夫婦で参列する場合、基本的には夫の名前だけでも良いのですが、
夫婦ともに故人との深いお付き合いがあったりと親しい関係だった場合は、連名で書くこともできます。
夫の代理で妻が参列する場合は、名前の左下に小さく「内」と書きます。
連名の場合
3名まで・・・
香典袋の表書きに全員の名前を書くことができます。右が目上の人→目下の人へと順番に書きます。
職場関係の場合は、会社名を一番右に書き、順番に名前を書きます。
4名以上・・・
4名以上の連名になる場合は、「団体名とグループ一同」を書きます。
袋の中に、住所、名前、氏名、金額を書いた紙を同封します。
お香典を入れる袋の選び方とは?
選ぶ時に考えることは「相手の宗教・宗派」と「香典に包む金額」によって変わります。
相手の宗教・宗派によって
相手の宗教や宗派は、「知らせ」を受けた際に聞けると一番良いのですが、なかなかパッとはでてこないですよね。
ましてやお葬式を準備されている手前、わざわざ「宗教なんでしたっけ」の電話なんてしづらいです。
分からない場合は、表書きが「ご霊前」と書かれている袋を選びましょう。
詳しくはこちらにまとめてあります。
>>お葬式の香典袋の表書きって?金額の相場とお金の入れ方まで
- 仏式「御霊前」「御香典」
- 仏教の浄土真宗「御仏前」
- 神式「御玉串料」「御榊料」
- キリスト教式「御花料」「献花料」
水引きは、キリスト教式以外は全て、黒白または双銀の結び切りを使います。
蓮の花が描かれている香典袋は仏教のみ使用できます。
キリスト教式だけ、水引きなしのユリや十字架の描かれた袋を選びます。
香典に包む金額によって
香典袋には、結婚式のお祝儀袋と同じようにグレードがあります。
水引きが白い封筒に印刷されたものから、幅も広く立派な水引きのついた大きめの袋までその種類は多種!!
包む金額が大きいのに水引き印刷の質素な香典袋だと、なんだかちぐはぐで不釣り合いになってしまいます。逆も同じ。
3000円ほどの気持ちを包むのに、幅の広い立派な和紙で作られたような香典袋だと、やっぱり不釣り合いです。
包む金額に見合った香典袋を用意しましょう。
香典袋に中袋がある場合の書き方
香典袋には中袋がついているものもあります。
中袋がついてあるものには、中袋に必要なことを書きます。
漢数字は、旧字体でも普段使いの漢数字でもどちらでも構いませんが、参考までに下に旧字体を載せておきますので参考にしてくださいね(^^)
一・・・壱
二・・・弐
三・・・参
五・・・伍
千・・・仟または阡
万・・・萬
円・・・円または圓
中袋はペンで書いてもいいの?
中袋も薄墨の筆ペンで書いたほうが良いと言われるところもあるのですが、これは正式なマナーではありません。
遺族に対して、香典の金額と住所や氏名を報告するための文字です。とくに住所は書く欄も小さいですし、薄墨の筆ペンで書くと、文字数が多い場合はつぶれてしまったりと、受け取られた方が読みにくいと本末転倒です。
読みやすい文字にするために、読み手のことを考えて万年筆や細いペンなどで記入することは問題ありません。
香典袋の書き方やマナー、袋の選び方と中袋についてまとめ
香典のマナーで特に気を付けるべきは表書きと、実際に包んだ金額と袋に記入した金額書を間違えないことです。(金額の間違えは香典返しで悩みます)
「文字が薄墨じゃなかった!!」とか「ご霊前じゃなくてご仏前なのに!」とか、そんなことで腹を立てるような方はいらっしゃらないと思います。(きっと・・・)
あまり神経質に考えずに、故人のことを想いながら書いてくださいね。
あなたが最期のお別れをしに来てくださることが、故人にとっては一番嬉しいことであると信じています。