一人暮らしをするなら食費はなるべく抑えたいものです。しかし近年は物価の上昇もあり、一人暮らしの食費を月3万円以内に抑えるのは無理という声が多いです。実際、一人暮らしの食費を3万円以内に収めることは可能ですが、生活スタイルや工夫次第で結果が大きく変わります。
一人暮らしの食費の平均額
一人暮らしの食費は、個人の生活習慣や収入によって異なります。一般的な目安としては、収入の10%~15%が理想的とされています。例えば、手取り20万円の場合、食費は2万~3万円が適切とされています。
一方で、総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、2023年における一人暮らしの食費の月平均は42,049円と報告されています。
月々の平均食費(男女・年齢別)
年齢 | 男性 | 男性 | 平均 |
34歳以下 | 42,747円 | 33,157円 | 38,666円 |
35~59歳 | 53,035円 | 36,100円 | 46,498円 |
60~64歳 | 43,997円 | 39,490円 | 41,078円 |
65歳以上 | 42,891円 | 39,362円 | 40,527円 |
月々の平均食費(収入別)
年収 | 1ヵ月の平均食費 |
100万円未満 | 32,337円 |
100万~200万円未満 | 35,754円 |
200万~300万円未満 | 40,855円 |
300万~400万円未満 | 44,718円 |
400万~500万円未満 | 42,588円 |
500万~600万円未満 | 49,906円 |
600万円以上 | 57,178円 |
(出典:総務省統計局)
一人暮らしの食費3万円以内は無理?
結論として、一人暮らしで食費を月3万円以内に抑えることは可能です。しかし、外食中心の生活では1食あたりの費用が高くなり、月4.5万円以上かかることもあります。一方、自炊を中心にすれば、1食あたり300円以下に抑えることも可能で、月2.5万円程度に収めることができます。
食費を節約するコツ
一人暮らしの食費を月3万以内に抑えることは、無理ではありませんが、工夫が必要です。一人暮らしの方が食費を節約するコツを紹介します。
自炊を習慣化する
自炊は食費節約の基本です。まとめて調理して作り置きすることで、時間と費用の節約になります。また、冷凍保存や下味冷凍を活用すると、食材を無駄にせずに済みます。
コスパが高い「かさ増し食材」の活用
肉や魚などの食材を、より安価な食材に置き換えて作ることを「かさ増し」と呼びます。かさ増し食材を活用することで、満足感を得ながら食費を抑えることができます。例えば、もやしや豆腐、鶏むね肉などはコストパフォーマンスが高くおすすめです。安価で栄養価の高い食材を活用し、バランスの良い食事を心掛けましょう。
買い物の工夫
特売日やタイムセールを狙って買い物をすることで、食材費を削減できます。また、1週間の予算を決めておき、週に一度まとめ買いをすることで、無駄な出費を防ぐことができます。さらに、冷蔵庫の中を整理し、食材を無駄にしないようにすることも重要です。
外食や中食の利用を控える
外食や中食(お弁当や総菜の購入)は手軽ですが、費用がかさみがちです。可能な限り自炊を心掛け、外食は特別な日に限定するなどの工夫が必要です。
1ヵ月の食費を月3万以内に抑える具体的な節約例
一人暮らしの食費の節約には、1週間ごとに予算を分ける方法がおすすめです。例えば、1週間の予算を7,000円とすることで、4週間で28,000円になり、食費を月3万円以内に抑えることができます。これにより買い物が計画的になり、無駄遣いを防げます。
また、ランチは前日の自炊の残りをお弁当に活用するなど、工夫次第でさらに節約が可能です。週単位での予算管理で、計画的な食費の運用を目指しましょう。
まとめ
一人暮らしの食費を月3万円以内に抑えるのは、無理なことではありません。計画的な自炊や買い物の工夫、そして節約意識を持つことで十分に実現可能です。自分の生活スタイルに合った方法を取り入れ、健康的で経済的な食生活を目指しましょう。