お正月

おせちの「黒豆」の意味は?意外と知らない歴史や由来を徹底調査!

おせちの「黒豆」の意味は?意外と知らない歴史や由来を徹底調査!

おせちの定番料理といえば黒豆ですが、どんな意味があるのかご存知でしょうか?現代では食卓に並ぶのもお正月くらいなので、せっかくなら一つ一つ意味を理解して食べたいですよね。そこで今回は、おせちの黒豆の意味や歴史について解説いたします。

お正月におせちを用意しようと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

おせちの黒豆の意味

おせちの意味は以下の内容で少し異なります。

  • 由来
  • 煮方
  • 食べ方

海老や数の子に比べて、黒豆の意味はあまり知られていないようです。複数の意味があることに驚いた人も多いのではないでしょうか?今まで何となく食べていたことがもったいなく感じますよね。

では、具体的にどんな意味があるのか、1つずつ掘り下げて見ていきましょう。

由来

おせちの黒豆には「マメに暮らせるように」「黒豆のように真っ黒になるまで元気に働けるように」という意味が込められているのが由来です。昔はほとんどの人が太陽の下で畑仕事などをして暮らしていました。

病気やケガをすると日常生活に支障が出るため、心身ともに健康に暮らせるようにという意味が込められています。現代でも健康でないと仕事や家事はこなせないので、積極的に食べておきたいですね。https://twitter.com/TokyoSundub/status/1477777216373411840

煮方

https://twitter.com/shirainoriko/status/1612988833494355971

おせちの黒豆は煮方にも意味があります。ツヤツヤで皮がピンと張るような煮方をするのが一般的で、「いつまでも若々しく」という願いが込められているそうです。市販のおせちには皺のないツヤツヤな黒豆が使われていますよね。

反対に、わざと皺ができるまで煮て「皺ができるまで健康で長生きに」という願いを込める場合もあります。もともとは皺がない黒豆は関西、皺がある黒豆は関東と分かれていたようです。

食べ方

https://twitter.com/t_t_0425/status/815456058780983297

おせちの黒豆は食べ方にも意味があります。石川県や島根県ではおせちの黒豆を歳の数だけ食べるという風習があるそうです。

ごく一部での風習なので意味ははっきりしていませんが、節分のように歳の数だけ食べて1年を健康に過ごせるというのと同じ意味があるのかもしれません。場所が離れていても同じ食べ方をしているため、昔は広範囲で同じ食べ方をしていた可能性もありそうです。

おせちに黒豆を使う理由

https://twitter.com/HOKKIDO_N/status/549555203318358016

おせちに黒豆を使う理由は、健康祈願や邪気払いといった意味が込められているためです。これまで解説してきた通り、黒豆にまつわる意味は健康に関するものが目立ちます。

その一方で、黒は古くから魔除けの色として扱われているため、邪気払いの意味を持つともいわれてきました。心の健康を祈願するためにも、邪気払いがセットなのかもしれませんね。

おせちの黒豆の歴史

https://twitter.com/shibabi77/status/1741567501765587058

おせちに黒豆を入れるようになったのは江戸時代です。1830年・天保元年に書かれた書物「嬉遊笑覧」ではおせちに黒豆を入れていたことが確認されています。

江戸時代後期に書かれた「絵本江戸風俗絵図」では、庶民の家庭でも黒豆入りのおせちを食べていたことが記されていました。黒豆の栽培自体は平安時代から行われていたので、身近な食べ物ではあったのでしょう。

黒豆以外のおせちの意味一覧

黒豆以外のおせちの意味は以下の通りです。

数の子子孫繁栄
田作り五穀豊穣
たたきごぼう家の繁栄
紅白かまぼこ紅は魔除け、白は清浄
伊達巻学業成就
栗きんとん金運
紅白なます家庭の平和
車海老健康長寿
夫婦円満
昆布巻き不老長寿・子孫繁栄

代表的なおせち料理をご紹介いたしましたが、地域によっては他の料理も加わります。一度に食べるのは大変なので、少しずつ分けて食べていきましょう。

おせちの黒豆の意味についてのまとめ

今回は、おせちの黒豆の意味について解説いたしました。黒豆の由来には「マメに暮らせるように」や「黒豆のように真っ黒になるまで元気に働けるように」という意味が込められています。

煮方や食べ方でも意味が変わりますが、基本的には健康祈願の意味が強いです。邪気払いの意味もあるので、1年の始まりには積極的に食べたいですね。