在宅時間が増えた昨今、椅子に対する意識が変わってきています。おしゃれな椅子が欲しいけど長時間座っていられない場合や、逆に心地よさを優先するとデザインはあんまりなんてこともありますよね。どちらも両立したいけどなかなか良い椅子に巡り会えないそんなあなたにぴったりの椅子を今回はご紹介させていただきます。
インテリアのスタイルには様々なものがありますが、北欧スタイルといえば馴染みの深い方も多いのではないでしょうか。北欧四カ国の家具によって代表されるこのスタイルは、シンプルで上品かつ機能性に優れたデザインで有名です。温かみのあるデザインなんてフレーズもよく使われています。その北欧家具メーカーの中でも特に有名なのがデンマーク発のカール・ハンセン＆サンです。
まずはこちらの椅子をご覧ください。
この椅子はカール・ハンセンとハンス J. ウェグナーという世界的に有名な家具デザイナーによって生み出されたCH24です。世界で最も売れた椅子と言われ、今なおカール・ハンセンの代表的な椅子として売れ続けています。
とてもユニークで上品な見た目をしていますよね。特に注目していただきたいのがこの特徴的な背もたれです。これは背もたれとしてだけではなく、肘掛けとしての役割も果たしています。この背もたれはあらゆる角度で座ることを想定して設計されました。これによって通常の椅子では実現できない様々な姿勢をとることができ、長時間座る場合でも常に心地よい姿勢をとることができます。
もうお気づきいただけたのではないでしょうか。そうです、カール・ハンセンの作品は見た目と機能性を両立したデザインを特徴としています。
デザイナーであるウェグナーはとても先進的でモダンなデザインの中に実践的な機能性を組み合わせることで他にはない椅子を生み出してきました。
それがまさに今の時代に求められる椅子のコンセプトとマッチしますよね。
カール・ハンセンの作品の凄さはそれだけではありません。創始者であるカール・ハンセンはクラフトマンシップへの強いこだわりを持っていました。その意志は伝統として今なお受け継がれ、品質、そして高い耐久性を可能にしています。
例えばこちらのCH37, 見た目では分かりづらいかもしれませんが非常に頑丈な作りをしています。この椅子が発売される前に品質を確かめるため、六万回もの衝撃テストを行いなんの問題もなかったという話が残っています。すごいのが、その後作業員の不注意により機械は止まることなく動き続け故障、次に発見された時には椅子だけが無傷で残っていたそうです。と、本当かどうかはわかりませんが、オーク材で作られたこれらの椅子はとても丈夫で美しい木目が特徴的です。背もたれは上部と下部のカーブが微妙に変えられており、背中をしっかり支えてくれます。さらにペーパーコードを使用した座面は美しく気持ちの良い座り心地を与えてくれるでしょう。椅子用クッションも合わせれば間違いありません。
いかがでしょうか。今の時代に求められる椅子、というと大袈裟かもしれませんが、機能性とデザインが両立されたカール・ハンセンの椅子はきっとお家時間を心地よく、彩りのあるものにしてくれるでしょう。
