2022年10月から秋アニメとして放送中の『チェンソーマン』。藤本タツキさんの同名漫画が原作で、コミック発行部数は1,600万部を突破、7月からは「少年ジャンプ+」で第二部の連載も始まっています。
今回は、そんな話題作・チェンソーマン アニメの主題歌や歌手についてご紹介していきます。
『チェンソーマン』アニメのあらすじ
日常に「悪魔」がはびこる世界で、主人公の少年・デンジは、親が遺した借金返済のため貧乏な生活を送っています。
悪魔の「ポチタ」と出会い、デビルハンターとして生計を立てていきますが、ある日裏切りにあい殺されてしまいました。意識が薄れていく中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つ者「チェンソーマン」として蘇り、戦いの日々を送ることになるのでした。
『チェンソーマン』アニメのOP主題歌「KICK BACK」
アニメ『チェンソーマン』のオープニング主題歌は、米津玄師 新曲「KICK BACK」です。
「KICK BACK」は、米津玄師さん自身が作詞・作曲していますが、共同編曲として4人組バンド・King Gnuのギター&ボーカルである常田大希さんが参加しています。
米津さんと常田さんがタッグを組むのは5年ぶりとなり、夢の最強タッグはSNSでも話題になりました。
米津玄師も原作ファン
米津玄師さんはオープニング主題歌を担当することについて、
「チェンソーマンアニメ化にあたり、『KICK BACK』という曲を作らせていただきました。とにかく原作が好きだったので光栄です。」
「この作品がそもそも持っている力がすごいので、似つかわしい音を探していく作業は非常に難しいものがありましたが、粛々と一つ一つ積み上げた結果この曲が出来上がりました。お耳に合えば幸いです。どうかよろしくお願いします。」
と綴りました。
また、Twitterではご自身が描いた新曲のジャケットイラストを投稿しています。
舞台挨拶で米津玄師&常田大希からのコメント映像も
9月に開催された『チェンソーマン』アニメのワールドプレミアの舞台挨拶では、米津玄師さんと常田大希さんによるコメント映像が届けられました。
米津さんは、主題歌に決まる前から常田さんと『チェンソーマン』について「あれいいよね」と話題にしていたと言います。
常田大希さんは「KICK BACK」について、「オルタナティブでロックな曲。米津玄師史上いちばんシャウトしているのでは」とコメント。さらに「自分は米津に油をそそぐ役割だった。燃え上がらせる役割」と話しています。
「KICK BACK」はモー娘。の曲をサンプリング
米津玄師 新曲「KICK BACK」は、モーニング娘。の「そうだ!We’re ALIVE」をサンプリングしていることでも話題になっています。サンプリングについては、米津さんが小学生の時にモーニング娘。の曲がいろんなところで流れており、制作にあたってそれを思い出して「これしかない」と思ったと語っています。曲中の「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」というフレーズにも注目です。
「そうだ!We’re ALIVE」の生みの親であるつんく♂さんは「KICK BACK」を聴いて、
「才能の塊というのは本当に恐ろしい。彼の頭の中にあった一欠片のひらめきはいつの間にか、強力なメッセージとなり、美しい旋律と共に僕の耳の中に入ってきた」
とnoteに綴り、「作品ってこういうことだよなぁ」と絶賛しています。
SNSでも反響
タイトルの「KICK BACK」というのは、チェンソーの使用中にバーの先端上部が何かに接触することでバーが跳ね返ってくる現象のことを指すそうです。先行配信された「KICK BACK」を聞いたファンからは、「チェンソーマンにピッタリなタイトル」「サビだけしか聞いてないのに鳥肌が止まらない」など反響が相次いでいます。
最後に
米津玄師さんがテレビアニメ主題歌を手がけるのは、2017年『僕のヒーローアカデミア』第二期で使われた『ピースサイン』以来となります。
ここ数年は『ノーサイド・ゲーム』や『MIU404』などテレビドラマの主題歌を手がけたり、映画『シン・ウルトラマン』の主題歌『M八七』も話題になりました。
登場人物たちの心に寄り添い、セリフには出てこない思いを代わりに伝えてくれる米津さん。『KICK BACK』も歌詞に込められた思いが『チェンソーマン』の登場人物とリンクして、より一層物語に深みを与えてくれそうですね。