梅雨明けもまだの地域が多い中、猛暑のような暑さで日中だけでなく、寝苦しい夜を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
ここまで蒸し暑いと、1日中エアコンをつけているご家庭も多いかと思います。
しかし、実は7月から電気代の値上げがすでに始まっています。
「暑さは我慢できないけど、電気代が心配…」という方のためにも、今すぐできる節約方法をご紹介します!
7月から電気代が値上げされる理由
7月から電気代が値上げされるとお伝えしましたが、実は2021年の秋頃からずっと値上がりし続けているのです。
各社が出している現在のモデル料金と比較して、電力大手10社のうち8社が最高値の水準にまで引き上げられており、平均して月に500円前後の値上がりとなっています。
なぜここまで値上がりしているのか、理由について3つご説明します。
電気代値上げの理由①:補助金の終了
1つ目の理由としては、政府による価格激変緩和措置が終了し、補助金がなくなったからです。簡単に説明すると政府はこれまで、物価高対策のために負担軽減措置として補助金をあててきました。しかし、火力発電用の燃料価格が落ち着いていることから、補助金をいったん終了することとなったのです。
政府としては、再び急激な燃料価格の高騰があり、国民の生活に過大な影響を及ぼすなど、緊急を要する場合は迅速に対応するとしています。
電気代値上げの理由②:燃料価格の高騰
2つ目の理由として、燃料価格の高騰があげられます。先ほど「電気代値上げの理由①」でご説明した内容と一見、矛盾があるように感じられるのですが、価格が落ち着いているのはLNG(液化天然ガス)という燃料です。
このLNGの価格と連動する原油の価格が上昇傾向にあるため、時間差でLNGの価格も上がってくるのではないかと考えられます。世界情勢の不安定化や世界的に原油・石炭などの需要が増加していることもあり、燃料価格の高騰は続いており、円安の影響も出てきそうです。
電気代値上げの理由③:再エネ賦課金の値上げ
3つ目の理由としては、再生可能エネルギー発電促進賦課金(略称:再エネ賦課金)の値上がりです。再エネ賦課金とは、太陽光発電や風力発電などの「再エネ」を買い取るのに必要な費用をまかなうための賦課金です。
再エネの普及のため国が再エネ賦課金、いわば実質的な税金を国民から徴収しているのです。
自分は関係ないと思われる方も多いかもしれませんが、これは「電気を使う人全員が負担する」ものなので大いに関係がありますね。この再エネ賦課金が値上がりしているので、電気代の値上げにも深く関係しているといえるでしょう。
今すぐできる電気代の節約法は?
ここまで電気代の値上げについてお伝えしてきましたが、様々な物価も高くなっているのに電気代まで…と少し暗い気持ちになりますよね。
「少しでも電気代を節約できる方法が知りたい!」、「本当に効果のある電気代の節約法って何?」と考える方もいらっしゃると思います。
そこで、ここからは今すぐできる電気代の節約法についてご紹介します。少し面倒なところもあるかもしれませんが、実践すると電気代が大幅に変わるかもしれませんよ!
今すぐできる電気代の節約法①:エアコン
夏場、冬場ともに電力を1番消費しているのは、エアコンです。
エアコンの電気代節約ポイントはこちらです。
- 冷房は1℃上げる(28℃前後目安)、暖房は1℃下げる(20℃前後目安)
- 短時間の外出時はエアコンを消さない
- 月に1~2回フィルターの掃除をする
- 室外機の周りに物を置かない、日よけをする
- 扇風機などを併用する
エアコンは起動時に電力を1番使うので、30分程度の外出であれば消さない方が節約になります。また室外機が熱くなると更に電力を消費してしまうので、室外機に日よけなどをして熱くならないようにすることも大切です。
今すぐできる電気代の節約法②:冷蔵庫
冷蔵庫などの大型家電も電気代の節約にはかかせないポイントがあります。
- 温度設定を季節によって調節、特に冬は「弱」にする
- 食品など物を詰め込みすぎない
- 温かいものを入れない
- 扉の開け閉めする時間や回数を減らす
冷蔵庫は食品を詰め込みすぎると冷却効果が低くなり、無駄に消費電力を使うことになるので注意が必要です。逆に「冷凍庫」は隙間なく詰めてある方が電気代の節約に繋がります。
冷蔵庫は庫内の温度を下げるときに1番電力を使うので、温かいものを入れない、何度も扉を開けない、開けている時間を短くするようにしましょう。
今すぐできる電気代の節約法③:電力会社などの見直し
現在契約している電力会社などを変えることで、大幅な電気代の節約となります。
- 電力会社の見直し、変更
- 料金プランの見直し、変更
- 支払方法の見直し、変更
- 契約アンペア数を下げる
電力会社によって料金や、特典・割引・ポイントサービスが違うので、ご自身のライフスタイルにあった電力会社を選んでくださいね。
支払方法も同様に、お持ちのクレジットカードのポイント還元率などを計算して見直しするのもおすすめです。
アンペア数を下げるのも電気代の節約につながりますが、今まで通りに使っているとブレーカーが落ちるので注意してください。
まとめ
7月から電気代が値上がりする理由や、今すぐできる電気代の節約法についてご紹介してきました。物価も電気代も値上がりし、さらに追い打ちをかけるようなこの暑さで、心身ともに疲れてしまいますよね。
少しでも電気代が節約できるように、エアコンや冷蔵庫などの家電の扱い方、電力会社や料金プランなどの変更・見直しをして、この夏の暑さを乗り切りましょう!
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