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『火垂るの墓』は実話が元になっている?アニメよりも酷かったって本当?

『火垂るの墓』は実話が元になっている?アニメよりも酷かったって本当?

名作として知られている火垂るの墓ですが、フィクションではなく実話がモデルになっていたという噂をご存知ですか?中には子供の頃から視聴していた人もいるので、この噂を聞いてショックを受けた人もいるのではないでしょうか?

そこで、この記事では火垂るの墓が実際の話を元に作られた作品なのかを調査した結果を紹介しています。あまりに酷い実話のために、火垂るの墓が放送禁止の危機に直面していたとの噂もあるので、その当たりもしっかりとリサーチしてきました。

火垂るの墓は本当に実話がモデルになっているの?

火垂るの墓は実話がモデルになった作品ですが、実際あのような美しい兄妹愛が存在したわけではありません。また、元ネタとなった実話には兄は一人ですが、妹は二人存在したというのが真実のようです。

さらに、食糧難だったことは作品と相違ないですが、妹に食料を分け与えるようなことはしなかったそうです。実際食べ盛りの男の子がお腹をすかせていたら、いくら妹だからといっても分け与えるだけの心の余裕はないですよね。

他にも実話と違うところがあるって本当?

妹の最後を看取ったときには、妹の太ももさえも食料に見えてきたと発言しているらしく、他にも火垂るの墓とは全然違う実話があるようでした。

特に衝撃的だったのは、赤ん坊向けの粉ミルクもあまりの空腹から恵子に黙って飲んでいたことです。見えないところで家族内の壮絶な生存競争があったのかもしれませんね。

そしてさらに驚いたのは、妹をそれほど大事にはしていなかったことです。妹の食料を隠れて盗むのは勿論、日常的に妹を叩いて脳震盪にしていたこともあったそうです。

両親が実は生きているって本当?

実は清太達兄妹の両親は、母親は戦争の影響で亡くなったらしいですが、父親は生きていたらしいです。そのため、清太達は養子として預けられており、空襲で怪我をしてしまった養母と暮らしていたことが分かっています。

一方義父は空襲で行方不明になっているので、3人で慎ましやかに過ごしていたことはアニメと同じようですね。ただし、西宮のおばさんは作中のようにいじわるなことを清太達にしてはいなかったそうです。

そればかりか、防空壕ですら生活できず路上生活の清太達の面倒を見ていたので、かなり脚色が入った演出になっているようですね。

ドロップ缶に遺骨を入れたシーンは実話なの?

モデルであり原作本の執筆も行った野坂昭如によると、遺骨をドロップ缶に入れたのは実話だそうです。1歳6か月の下の妹の遺骨を入れていたそうで、火力の加減が分からない中自分で火葬をして、残った骨をサクマ式ドロップの缶詰にいれたそうです。

現代では自分で火葬するなんて考えられませんが、当時では火葬場も当然ないので、仕方のないことなのかもしれませんね。

アニメで放送された火垂るの話も脚色なの?

食料を盗んだりといろいろ酷いことをしていた事実もありますが、ホタルを蚊帳の中で妹を喜ばしてあげたのは事実のようです。戦時中でラトルなどの赤ちゃんをあやす道具がない中、自然の中にあり特に労力の掛からないものでとっさに赤ちゃんをあやしたのかもしれませんね。

もしかしたら、妹の最後を察知して、最後くらい優しくしてあげようと人間らしさが戻ってきたのかもしれませんね。しかし、そんな壮絶で貴重な体験をアニメというコンテンツにすることを許可した野坂氏と監督として作品を作った宮崎駿監督には感謝の念が溢れるばかりです。